歯列矯正に関する消費者トラブルの事例と、未然に防ぐ予防法

近年、人々の健康意識がぐっと高まり、歯列矯正をする人が増えています。

しかし、それに伴って歯列矯正に関わる消費者トラブルも増えてきているのです。

この記事では、歯列矯正を考えている方に向けて、トラブルを事前に防ぐ予防法についてお伝えしていきます。

歯列矯正に関する消費者トラブルの事例

ここでは実際にあった消費者トラブルの事例を3つ紹介していきます。

事例①:治療費に関するトラブル

歯列矯正の治療費には、主に検査代、診断料、装置代、毎月の調整料があり、抜歯が必要な場合は別に抜歯代もかかります。

そのため、

  • 見積もりで提示された治療費が、装置代だけだった。
  • 調整料や抜歯代が入っていなかった為、支払い総額が提示されていた金額より高くなった。

などのトラブルが多く起こっています。

また、近年では治療費の安さを売りにして集客をする歯科医院も多くあります。しかし、歯列矯正は単に歯を動かすだけではなく、動かす角度や位置、嚙み合わせの微調整など高度な技術が必要になります。

極端に安い治療費を謳っている歯科医院の場合、キレイな歯並びにする為には追加料金が必要になる場合がほとんどで、

  • 治療開始した後に思っていた歯並びになっていない。
  • 追加で料金がかかるなんて知らなかった。

などのトラブルが起こっています。

事例②:治療期間に関するトラブル

歯列矯正は、1~3年程度、またケースによっては5、6年程度かかる場合もあります。

しかし、治療が始まる前に歯科医院から患者さんに伝える事が出来る治療期間はあくまでも目安になります。

なぜなら、歯の動き方などは個人差があり、途中で虫歯になり治療が必要になった場合などは一度矯正治療を中断しなければならない場合もあるからです。

また、歯科医院からの指示通りに通院しない場合や、著しい清掃不良などの場合も予定していた治療期間よりも長引く可能性があります。

ですので、結婚式や就職活動などのイベントまでに歯列矯正終えたいとを考えている人は、余裕をもって始める必要があります。

この部分の説明が不足していると、

  • 思っていた治療期間内に終わらない。
  • イベントまでに終わらせるはずが、治療が終了しない。

などといったトラブルが起こりかねません。

事例③:治療途中の解約に関するトラブル

歯列矯正中に治療を途中解約したいと希望する方の理由として多いのが、装置を付けたことによる痛みや審美的なストレスです。

長期間装置を付ける事は、審美的な影響はもちろん、装置をつけた状態での清掃の難しさ、歯が動くときの痛みや装置が舌や唇に当たった際に出来る口内炎など、患者さん側とっては大きなストレスになります。

ですので、矯正治療を始める前には、痛みが出る理由や可能性のあるトラブル、審美的な側面からの説明をしっかり受けておかないと、実際に治療が始まってから

  • こんなに痛みが出るなんて思っていなかった
  • 思っていたより装置が目立つので辞めたい

などといったトラブルが起きやすいです。

また、途中解約の理由として次に多いのは、生活スタイルの変化や遠方への転居などです。

歯列矯正の治療は毎月の調整やクリーニングがとても重要です。ですから遠方に転居してしまったり、妊娠や仕事が忙しいなどの理由で定期的な通院が出来なくなってしまうと、

  • 治療期間が伸びてしまった
  • せっかくきれいに並び始めたのに歯並びが元に戻ってしまった

などといった失敗に繋がります。

トラブルを未然に防ぐには?予防法を解説

歯列矯正の治療は費用も高額ですし、通院する期間も長期間になりますから、歯科医院との信頼関係がとても大切になります。

せっかくの歯列矯正の治療で時間もお金も無駄にしない為に、ここでは未然にトラブルを防ぐ方法をご紹介します。

予防法① 治療開始前にいろんな歯科医院でカウンセリングを受ける

歯列矯正は保険外の治療になりますので、医院によって治療方針や治療費も異なります。

無料カウンセリングではほとんどの医院が精密検査はできないため、細かい治療費や期間についてはわかりません。

では、どうして治療前に色々な医院でカウンセリングを受けた方がいいいのか。

それは、無料カウンセリングを受ける事でその医院の治療方針、雰囲気、歯科医師やスタッフの患者さんへの対応を実際に見る事が出来るからです。

矯正の治療は長期間になりますので、治療方針や治療費はもちろん、歯科医院の雰囲気や患者さんへの対応の良さも歯科医院選びにはとても重要です。

インターネットで口コミなどを確認する事も出来ますが、雰囲気などは人によって感じ方も様々です。

質問した事にしっかりと答えてくれるかどうかも、実際に行ってみないとわからないですよね。

ですので、是非一度無料カウンセリングに行く事をおすすめします。

予防法② 治療費、治療期間については細かく確認する

医院によって治療費といっても、検査代や診断料、調整料が含まれていない場合があります。

ですから、診断時の治療費の項目は細かく確認する事が大切です。追加で必要な可能性のある装置や料金はないか、なども事前に必ず確認するようにしましょう。

また、「当日中に決めてくれたら割引をします」などと言ってすぐ契約を迫ってくるような歯科医院には注意が必要です。そのような歯科医院の場合は、一旦家に帰ってからしっかりと判断するようにしましょう。

次に治療期間ですが、治療期間は歯の動き方や通院間隔などによっても変わる可能性が高いです。

イベントなどが控えている場合、生活スタイルが変わる予定がある場合などは、その旨も必ず治療前に伝えるようにしてください。

治療期間が万が一延長となった場合でも、事前に伝えておくことでイベントの日だけ装置を外すなどの特別な対応が可能な場合もあるからです。

予防法③:事前に矯正治療について勉強する

インターネットを利用すれば、色々な歯列矯正についての情報を調べる事が出来ます。

装置の種類や矯正治療のメリット・デメリットなど、基本的な部分だけでも事前に勉強しておくと、歯科医師から説明された時も理解しやすくなります。

また、痛みや効果なども事前に知っておくことで、痛みが出た時に「歯が動いている証拠なんだな」と前向きに捉える事も出来ます。

装置の費用相場も事前に確認しておくことで、費用面でこの医院は高いのか安いのかという判断基準にもなります。

現在の自分の歯並びで気になる部分や、聞きたい質問などを事前にメモしておく事もおすすめします。

少しでも気になることがある場合は必ず質問し納得してから治療を開始しましょう。

まとめ

せっかく歯列矯正をしようと決意をして治療を始めたのに、費用面や思っていたような歯並びになっていない!などといったトラブルには遭いたくないですよね。

歯列矯正は費用も高額ですし、歯に装置をつけてしまうと簡単に外すことは難しいです。

治療を開始してから、聞いていなかった、知らなかったというのはトラブルの大きな原因になります。

費用面、治療期間に関しても細かく確認し、少しでも疑問がある場合は必ず解決してから治療を開始するようにしましょう。

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